ピザ食いたい…。
:解説:
コメント欄で杏に
「有也さんなら、グーグルの新指針?をわかりやすく説明してくれます??結局どういうことなんですかあれ」と求められた。
ウチは『池上彰の学べるニュース』じゃないんだけどな…。笑
とはいえ、俺も3月1日から適用のGoogle新指針について、気になってはいたのだ。
ちょっと世間でも騒がれているので、その概要を簡単にまとめてみる。
Googleの新プライバシーポリシーは、
これまで各種サービスごとに60以上に分かれていたプライバシーポリシーを1つに統一したもの。
ユーザーを各種サービスで共通して同じユーザーとして扱うことができるようになるため、
GmailやYouTubeなどの利用履歴に基づいて検索結果をパーソナライズするなど、
各種サービスのデータを連携させることで、よりユーザーにとって有益な情報が提供できるとGoogleでは説明している。
これに関連して、以下のような個人情報の取り扱いが問題視されている。
【Googleが取り扱う情報】(今までもやってたこと)
利用者のGoogleアカウントに登録されている氏名、メール アドレス、電話番号、クレジットカード、
端末固有の情報(ハードウェア モデル、OSのバージョン、端末固有のID、電話番号などのモバイル ネットワーク情報)
Googleで検索したキーワード
通話の相手方の電話番号、転送先電話番号、通話日時、通話時間、SMSルーティング情報、通話の種類
使っているパソコンのIPアドレス
端末のイベント情報(クラッシュ、システムアクティビティ、ハードウェアの設定、ブラウザの種類、ブラウザの言語、リクエスト日時、参照URL)
ブラウザまたはGoogle アカウントを特定できる Cookie
現在地情報(GPS連動したGoogleMapsの現在地表示、Wi-fiアクセスポイント、基地局情報から特定)
新指針を要約すると、Googleアカウントと個人情報を関連付けて、Googleがまとめて保持しますよということ。
Googleのサービスに関連してGoogleが得た情報から、検索結果や広告へのマッチングをより正確にするため。
また、ユーザーの使い勝手をより便利に正確に行うため。
より簡単に言うと、こんなカンジ。
【適用例:1】
Aさんはやたらとピザの作り方を検索している。
↓
Aさんの住んでいるところは津田沼っぽい。(GoogleMapsを使用した時の現在地情報が津田沼である事が多いから)
↓
ピザハットからGoogleさんに広告を出したいとの依頼が来る。
↓
ピザハット「ピザ好きな人なんてわかりませんよね?」
Googleさん「わかるよ。」
ピザハット「ホントですか?それじゃ、そういう人にだけ広告とか出せます?」
Googleさん「もちろん。」
ピザハット「あ、それで関東限定のピザのキャンペーン広告なんですよね。」
Googleさん「んじゃ、現在地情報で関東近辺にいる人だけに広告表示しましょう。」
ピザハット「Googleさんマジパネェ。助かるわ…。」
↓
Aさん「あー、ピザ食いたいな。おや?ピザハットか。関東限定?んじゃ、注文するかな。」
↓
ピザハット「広告の費用対効果すげぇ!ありがとうGoogleさん!」
Googleさん「お役に立てて良かったです。」
↓
Aさん「新商品のピザうめぇwww」
【適用例:2】
AさんはBさん、Cさん、Dさんとよく通話している。
↓
共通してテニスに関連するものを検索している。
↓
スポーツに特化したSNSサービスを提供する会社からGoogleさんに広告を出したいとの依頼が来る。
↓
SNS会社「でも、スポーツ仲間が多い人なんてわかりませんよね…。」
↓
Googleさん「わかるよ。」
↓
SNS会社「Googleさんマジぱねぇ!」
↓
GoogleがAさん、Bさん、Cさん、Dさんに広告を出す。
↓
Aさん「おや、なんだこのサービス。」
Bさん「へぇ、こんなサービスあるんだー。」
Cさん「これってどうなんだろうなぁ〜。」
Dさん「便利そうだけど、聞いたことないわー。」
↓
Aさん「あのSNS知ってる?」
Bさん「知ってるww気になってたww」
Aさん「ちょっと試したんだけどマジ便利ww」
Bさん「マジかww」
Aさん「Bもやらね?CとDも誘ってさ。」
Bさん「おkwwww」
↓
SNS会社「広告の費用対効果すげぇ!Googleさん、ありがとう!」
Googleさん「お役に立てて良かったです。」
かなり好意的に書いてみたけど、Googleがしたいことの一部はこういうこと。
・ユーザーに興味のない広告はあまり出したくない
・スポンサーが求める消費者だけに広告を出して、広告媒体としての付加価値を上げたい。
また、これまではGoogleがバラバラに保持していた個人情報をまとめることで、これも可能になる。
・Googleの60個近くあるサービスをより1人1人に合わせてカスタマイズした便利なサービスにしたい(サービスの向上)
ただ、これだけの規模で個人情報を取り扱う会社は滅多に無いので、情報漏えいがあった時は一大事。
そういうところも心配されている。
そういった声が非常に多かったため、政府がGoogleさんに注意した。
新プライバシーポリシー適用の前日にあたる、2月29日にやったんだけど。笑
【政府の反応】
Googleが3月1日に発効する新プライバシーポリシーに関して、
総務省と経済産業省が連名で2月29日、日本法人のグーグル株式会社に対し注意喚起を行ったと発表した。
法令遵守やユーザーに対する分かりやすい説明が重要だとする文書を送付した。
通知内容は、以下の3項目。
1)統合されたプライバシーポリシーに従ってサービスを提供する際には、
利用目的の達成に必要な範囲を超えた個人情報の取扱いや個人データの第三者への提供を行わないとともに、
利用目的の達成に必要な範囲を超えて個人情報を取り扱う場合や個人データを第三者に提供する場合には
あらかじめ本人の同意を取得するなど、個人情報についてその適切な取扱いが図られるよう、
個人情報の保護に関する法律(平成15年法律第57号)を遵守することが重要であること。
2)電気通信事業法(昭和59年法律第86号)における通信の秘密の保護等に関する規定を遵守するとともに、
利用者に対してプライバシーポリシーやサービスに関して分かりやすい説明をしていくことが重要であること。
3)こうしたことを踏まえ、適切にサービスを提供していくとともに、
3月1日以降も利用者から出てくる実際の懸念や要望に応えるべく、
必要な追加的説明や措置等をとることにつき柔軟な対応をすることが重要であること。
要約すると
『自分らだけで決めちゃダメよ。情報は同意を得てから使いなさいよ。国民に不安を与えちゃダメよ。』ってこと。
政府は
「Googleさんに限って間違いは無いだろうけど、政府が喚起することで国民の関心が集められれば」という意図もあるようだ。
また、Googleは「機密性の高い個人情報を共有する場合は必ず同意を得る」としている。
Googleは、事前の同意なしに、機密性の高い個人情報を共有することはありません。
・機密性の高い個人情報
医療関係の守秘義務のある情報、人種や民族、政治信条や宗教、性的嗜好に関連するもの
Googleはキャッシュ関連の情報も保持するので、その辺は問題視されている。
キャッシュというのは、パソコンを使っている時に端末に残る情報のこと。
『このパスワードを保存しますか?』とポップアップが出てきて、同意をすると次回から入力不要になるアレ。
それらの情報までがワケのわからん会社に情報提供されるのを懸念している人もいるが、
それは思いっきり個人情報保護法に抵触するのでありえない。
まぁ、万が一にもそれらが漏れた場合でも別に大したことじゃないように思う。
・キャッシュカード情報が漏洩した場合は保険が適用される。(ダルイけど)
・ネット上のパスワードが漏洩した場合はパスワード変更が必要になる。(ダルイけど)
また、ネット上で情報が悪用された場合でも、日本の警察の検挙率は高い。
Google関連の大規模情報漏えい事件なら、FBIも関わってくるだろうし。
個人的には
「より便利になるならいいや。」と思っている。
あれほどの規模の情報系企業は法律に関する担当課があるので、
個人情報保護法に抵触するような内容の新指針を設定するなんてことはない。
ネット上でこんなことを書いていた人がいたが、これはかなり誤解している。
もしGoogleが本気出すとGoogleマップに「この家の人はこんな性癖を持っています」とか晒される
さらに本気出すと 氏名、電話番号、顔写真、メールアドレス、ブログ、SNS、クレカ番号も表示される
Google先生が野獣と化してワロタ
世界企業として、Googleがそんなキチガイじみたマネをすることはない。(法的な観点から)
また、仮に万が一にもこれが情報漏えいしたところで特に危ないことはないと思う。
性癖、氏名、住所、電話番号、顔写真、メールアドレス、ブログ、SNSなどの情報は、
友人であれば、誰でも持っているような類の情報だ。
個人情報保護法の制定前は名簿や卒業アルバムが売られているのが普通だった。
そういうことにいちいち目くじらを立ててもしょうがないような気もする。
その気になれば集められるような情報だし。
もちろん、個人情報保護法に抵触するような事態になったら、それはもう事件なので通報するべきではあるが。
まぁ、晒したところでメリットよりもデメリットが多いということだ。
性癖とかがバレたら恥ずかしい人は恥ずかしいんだろうな。
でも、恥ずかしいのって最初のうちだけなんだよね。
俺の性癖なんて具体的に著書&ホームページに書いてるからなぁ…。
のべ何百万人に知れ渡ってる性癖。どうこれ。笑
水商売の人って、性癖の話をする事にあまり抵抗はない気がするんだよね。
一般社会よりもお下品レベルが高い+様々な雑談をするのが仕事だからだろうけど。
ニコ生で生主やってる人なんかも、その辺のプライバシーに無頓着な人はかなり多い。
自己顕示欲が勝るからだとか、そもそもリスナーと繋がりたいからだとか、そういうことだと思うけど。
個人情報が漏えいしたところで何が危険かと言えば、
イタ電されたり、スパムメールされたり、勝手にログインされたり、カード使われたり、
まぁ、その程度のことが多いと思うが、その辺は防ぎようがある。
電話番号を変えるとか、メール拒否するとか、パスワード変えるとか、警察に通報するとか。
本当に問題なのは危害を加えるような輩に付きまとうことだ。
ストーカーじみた人とか。
芸能人はこの辺の個人情報なんてバレバレな事が多い。
ある種の居直りみたいなものがなければやっていけないだろう。
最近は
「誰々がウチの店に来た。超エラそうだった。」とか、
その人の行動までツイッター辺りでつぶやかれたりする事があったりするけど、
写メまで撮ってネットに簡単にアップできる昨今、一億総パパラッチと言っても過言ではないように思う。
芸能人として生活するのは、その辺に慣れていないとキツイように思う。
病んでしまう人も多いのは仕方がない。
その点、タモリさんは超有名人だけどサングラス外すだけで全然バレないらしい。
それどころか、サングラスを外して明石家さんまの家の新年会に行って、
誰にも気付かれずに帰ってくるというイタズラをしたりもしたと言っていた。
(大竹しのぶさんはさんまさんの知人だと思い、さんまさんは大竹さんの知人だと思っていたとか)
芸能人の中には街で声を掛けられるようになって、ようやく一人前という意識を持っている人も多い。
オフの日に買い物で渋谷に出かけたのに、一度も声を掛けられずにいると、
逆に『自分は知名度がないんじゃないか』と悩んでしまったりする人もいるようだ。
あぁ、随分と話がズレてしまった。
ようするに、『そんなに心配するようなことじゃないよ』ってことを言いたいんだ。
2005年の個人情報保護法の制定後、なんだかやたらと社会全体が個人情報に過敏になってしまったように思う。
今回のGoogle新指針の件が一部でこんなに騒がれているのも、そういう風潮が反映されたんだと思う。
それでも「自分の個人情報が一切抜かれたくない、知られたくない!」って言う人は、
どんなサービスにも登録せず、ケータイも電話もネット回線も引かず、お店の会員証すら作らない方がいい。
ただ、以前にこんな番組を見たことがある。
個人情報保護法制定前の話だけど、プライバシーの保護に命をかけている人がいて、
何のサービスにも登録せず、電話も持たず、毎日歩くコースも変えていたのだが、
探偵がそれをどこまで調べることが出来るのか検証してみるという内容だった。
結果、1時間もしないうちに家族構成から何から調べ上げられてしまって、
本人は「これまでの十数年間で守ってきたのは一体何だったのか」とショックを受けていた。
社会に生きる以上、どこかしらに情報を与えることになる。
ただ、そこに過敏に反応する必要はないように思う。
心が休まらなくなっちゃうしね。
俺は今、諸事情で千葉県の津田沼に住んでいるわけだが、
それをここで書くことで何かデメリットがあるかといえば特に無い。
むしろ、
「津田沼だったら、あのお店知ってる?美味しいよ。」なんて情報提供を受けられることもある。
Googleさんがしたいのはそういうことの延長だと思う。
仮に情報が丸裸になったとしても、街でいきなり素っ裸にされるような過敏な反応をする必要はない。
俺はそんな風に思う。
もちろん、
「いやいや、これはマズイっしょ!」とか
「情弱乙www」と言う人もいるだろう。
そういう人は色々と心配したり、対策したりするといい。
人間は気が休まる状態で生活するのが一番。
すんげぇ関係無いけど、先日買った味覇(ウェイパー)を使ってみた。
てっきり、粉状になっているヤツをスプーンでバサバサ使うんだと思っていたけど、
フタを開けてみたら、中身は固形ペースト状のモノだった。
ひき肉を使った肉野菜炒めを作ったのだが、これがなかなか美味しい。
細粒状になっている鶏ガラスープのような系統だと思っていたけど、だいぶ違った。
一言で言えば、買って良かったと思える味。
右手前に写っているのは大根のそぼろあんかけなのだが、
生まれて初めて、しかもレシピ見ずに作った割には思っていた通りの味。
ちゃんと隠し包丁も入れたので、味もちゃんと沁みていた。
速水もこみちのように『追いオリーブオイル』を入れるべきか迷ったが、
今回は入れないでフィニッシュ。←うるせぇ笑