恋愛エキスパート有也のブログ。

メインHPは『恋愛エキスパート有也の恋愛マニュアル』です。
『LOVE at Night』の感想はメインHPにある専用掲示板にお願いします。
ここでの相談は受け付けてません。詳細はHPへ。
ツイッターやってます。@lovemanual
映画『羅生門』で一言。
何も恐ろしくない。
:解説:
昨日の『七人の侍』に続いて、今日は『羅生門』を観た。
同じく黒澤明監督作品で、キャストもかぶっている。


羅生門(1950年)
羅生門 デジタル完全版 [DVD]

【出演】
多襄丸:三船敏郎
金沢武弘:森雅之
真砂:京マチ子
杣(そま)売り:志村喬
旅法師:千秋実
下人:上田吉二郎

【あらすじ】
平安時代。荒れ果てた都の羅生門で、杣売りと旅法師が放心状態で座り込んでいた。
そこへ雨宿りのために下人がやって来る。
下人は退屈しのぎに、2人がかかわりを持つことになったある事件の顛末を聞く。
ある日、杣売りが山に薪を取りに行っていると、武士・金沢武弘の死体を発見した。
そのそばには、「市女笠」、踏みにじられた「侍烏帽子」、切られた「縄」、そして「赤地織の守袋」が落ちており、またそこにあるはずの金沢の「太刀」と妻の「短刀」がなくなっていた。
杣売りは検非違使に届け出た。
旅法師が検非違使に呼び出され、殺害された武士が妻・真砂と一緒に旅をしているところを見たと証言した。
(Wikipediaより)

【感想】
この作品、言わずと知れた芥川龍之介作品だが、
高校時代に読んでみたものの、何が旅法師の言うところの「恐ろしい話」なのかさっぱりだった。

今回、「月日が経ったし、映画で観たらもっと感じ方も変わるだろう」と思って観たが、まぁ変わらない。

杣売りや旅法師はどんだけ世間擦れしてないのかと。
こんな程度の話で、恐ろしいとかないだろ。

もしくは、こいつらは恐ろしい恐ろしいとか言ってれば、
自分は同類じゃないと思い込めるつもりなんだろうか、と。
いや、そう言い聞かせたいんじゃないかとすら思える。

自分の汚いところから目を逸らして生きている、
そこを自覚をしたくないのだろう、ということだ。

そもそも、世界は業や残酷さや偽善、
時にはその真逆のモノで満ち溢れていて、
人間はエゴイズムと業と倫理観が絡み合って、
一部の人々が正義という名のナイフを振りかざしたりして、
傷付いたとか人間が信じられないとか被害者ヅラしたヤツらも、
そのツラの皮をめくってみたら同じようなもんだったりする。

この作品はあくまでも最後には救いがあるという終わり方にしているが、
それはどこかにそういう希望みたいな要素を残して終わらせたいからなんだと思う。

ここでもっとヒネたヤツが書いていたら、
翌日、河原で産着を外された赤児を旅法師が発見し、
この世に絶望して谷底に身を投げるとかいう展開だったと思う。

クソみたいな泥だらけの池にも蓮の花が咲いたりするから、
この世のコントラストがキレイに映るなんじゃないのか。

石ころの中にも、たまにダイヤが混ざってたりさ。
あぁ、でもそのダイヤの指輪は他人のモノだったりするよね。
不倫はダメよ〜、ダメダメ。

俺は割とそういう方向性の映画にシンパシーを感じてる気がする。
マフィア映画の中にある純情だったり。

結局、正義だのなんだのを振りかざすヤツには、
ロクなヤツがいないということだよね。

正義なんて、自分勝手な価値観で作り上げた自分にしか通じないルールみたいなもんだよ。
同じルールで遊びたいヤツとだけ遊んでればいいわけだよ。

大富豪を普通のルールでやってるのに、
なんかよくわかんないローカルルールでやられてもねぇ。
なんだよ、「6飛び8流し」って。
それはおまえの地元だけでやれよ。

おっと、とんでもなく脱線してしまった。

この映画を観て、10段階で9以上の評価をつける人って、
割といい人が多いんじゃないかなぁと思ってしまったりする。

評価:★★★★★★★☆☆☆(7点)


あまり関係無いけど、
ヒロイン役の京マチ子さんが、
先輩の元カノに似ている。

ああいう顔の人って、割と現代に多い気がしてたけど、
そんな事なかったんだなぁ…。

黒澤明監督作品、三船敏郎主演映画はまだまだある。
『用心棒』と『赤ひげ』と『椿三十郎』も見なければ。
| 有也 | 映画 | 17:50 | comments(2) |
こんばんは( ´ ▽ ` )ノ

黒澤明の映画はずっと昔見ましたが、「七人の侍」とか、当時の私のヒーローって思えて、感動した覚えがあります。

同じ頃、北野武の「座頭市」も見たような。
時代劇って良いもんだな〜と思った記憶があります。
| 冬子 | 2014/10/26 1:42 AM |
電話相談ってもうやっていないんでしょうか。
メールフォームが開けなかったのですが。
| いずみ | 2014/11/24 9:49 PM |







     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< March 2024 >>
+ リンク集
+ 著書
LOVE at Night ~ホストに恋した女子高生~
LOVE at Night ~ホストに恋した女子高生~ (JUGEMレビュー »)
有也
 
高校1年生の頃、早く処女を捨てたかった。
周りの子はみんなどんどん『済ませて』行ってた。

「え〜まだしてないの?」
そう言われるのが嫌だった。
私一人がおいてきぼりにされてるような気がしてた。

「早く処女を捨てなきゃ」
そんな焦りを感じてた。

(第一話『おいてきぼり』)
+ 著書
LOVE at Night 2 ~17歳のファーストラブ~
LOVE at Night 2 ~17歳のファーストラブ~ (JUGEMレビュー »)
有也
 
お金もない。
帰る家もない。

私はこれからどうやって生きていけばいいんだろう。
誰かお願いだから私を助けてよ。

とりあえず、新宿まで来たけど寝るトコもない。
警察に行っても家に帰らされるだけだ。
あんな家になんか帰りたくない。

どうしよう。
これからどうしよう。

1人でどうやって生きて行こう。

(第一話『絶望の街角』)
+ 著書
おまえは俺に恋をする
おまえは俺に恋をする (JUGEMレビュー »)
有也
 
俺は【モテ】って言葉が嫌いだ。
本気で惚れた女だけを
確実に落とせるヤツが
一番カッコイイじゃねぇか。

(―はじめに―より)
+ 著書
LOVE at Night 3 ~16:35の鼓動
LOVE at Night 3 ~16:35の鼓動 (JUGEMレビュー »)
有也
 
人生はクソだった。
 
幸せはいつだって掴んだと思っても消えていく、
雪みたいなものだって思って生きてきた。
 
 
誰かと深く関わるのは嫌だった。
誰にも情をかける必要なんて無い。
 
いつか辛い別れが来るだけだから。
 
 
 
不幸の遺伝子で作られた俺は、
大事な人を側に置いちゃいけねぇんだ。
 
 
(冒頭より抜粋)